【詳細編】分娩の経過⑤ 促進剤は万能じゃない
子宮口が8cmから開かない!!
私の場合は、子宮口が8cm以上になるような有効な陣痛がこず、途中から促進剤使用となりました。
子宮口が8cm以上に開大するためには、陣痛間隔が1~2分間隔と更に狭まり、より強い子宮収縮がなければいけません。私はその頃の陣痛間隔が2~4分間隔だったため「微弱陣痛・分娩遷延」と診断されました。
促進剤=すぐに陣痛が強くなり陣痛間隔も狭まると思っていたら…
促進剤の効果(陣痛促進)と合併症(過強陣痛・子宮破裂・胎児仮死・弛緩出血)を、うっすらと考えながらも「これでお産が進む」と思っていた私に悲劇が舞い降ります。
陣痛促進剤の反応には個人差があると説明をうけましたが、自分は標準的な反応を示すだろうと思っていました。しかし効きが悪いタイプだったらしく、全く陣痛が促進されなかったのです。
30分ごとに増量される促進剤
そんなこんなで、順当に促進剤の投与量はアップされ続けました。最終的には開始時投与量の7倍の流量で、分娩が進んでくれました。助産師さんも「こんなに効きにくいこともあるんだね、しんどかったね」と言ってくれるぐらいだったので、本当に人の体って分からないもんだなぁという感じです。
疑問に思うこと
現代は、分娩が進まなければ促進剤を使用することができます。そこで兼ね兼ね疑問に思っているのは、江戸時代など医療が発達していない時世で
- 逆子だったらどうしていたのか(そもそも逆子と判定できる術はあったのか)
- 児頭骨盤不均衡だったらどうなっていたのか
- 有効な陣痛が全くなければどうなってしまうのか
- 肩甲難産だったらどうなってしまうのか
など…。なんだかもう母子ともに危険な気がして身の毛がよだちます。頭のいい方々が医療を発達させてくれたことに、心から敬意をはらいます。