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妻ママブログ

妊娠・出産・育児を中心に書いています。2014年に入籍。2015年に妊娠&退職(看護師)。2016年5月に33歳で男児を出産しました。

【詳細編】分娩の経過②陣痛室と分娩室での同室者は、顔は見えないけど仲間~耳を澄ませば~

大賑わいの出産日

私が出産した日の産院では、1晩で同時に4件の分娩があり大盛況(?)だったようです。確かに、助産師さん方は「右往左往」という言葉がしっくりくるほど、忙しそうでした。

分娩室には3台の分娩台がありましたが、稼働率100%越えということになります。大入りです。

大賑わいなだけでなく、大騒ぎの一夜

分娩件数が多かっただけではなく、おひとり大絶叫されている妊婦さんがいて、さながら動物園のようでした。陣痛室から分娩室まで、その方と一夜を共にしたのですが、「一体、何が行われているのだろう…」と心配になるほどでした。

だから、その大絶叫妊婦さんの赤ちゃんの産声が聞こえてきたときは、他人の赤ちゃんなのに心からほっとして涙が出てきました。その時、私の呼吸法に付き合ってくれている助産師さんから「泣いてるの?」と声をかけられました。「(大絶叫妊婦さんが)しんどそうだったから、産まれてくれて良かったなって安心したんです。嬉しいんです。」と答えると、「そうかぁ、みんな仲間だもんね」とコメントしてくれました。

私はこの言葉がすごく心に残っています。そうだ、いまこの部屋にいる妊婦さん方は仲間なんだって、じんわり心が温まるような、救われるような不思議な思いがしました。

余談ですが自分の赤ちゃんが出てきたときは、疲れきっているのと本当に自分が産んだんだ、と信じられない気持ちが混じって、一滴も泣きませんでした…。

私も叫びました

助産師さんからも、隣の分娩台で出産した経産婦さんからも、夫からも褒められたのですが、私はどちらかというと静かに産んだ方のようです。しかし、陣痛がMAXの時と子宮口がなかなか開かない時、いきみの時は、十分大騒ぎしていたと思います。

大絶叫妊婦さんのお陰で、大声で「痛い~痛い~うんこでる~!!」とか「肛門押さえて~!早く早く!!」とか、「いきみたいです、いいですかっ!!??」とか、頻回に「いま何センチですか?」とか、「頭見えてますか??」などなど…便乗して心の声を放出することができました。

隣の経産婦さんも何気に叫んでいて安心する(笑)

分娩台が3台並んでいるうちの、大絶叫妊婦さんと私は両端にいました。途中から経産婦さんが中央に入室してきました(会話の内容から経産婦さんとわかった)。

流石、経産婦さんという感じで陣痛室を通らず分娩室に入室だったようです。しかも助産師さんの声かけが「すっごく子宮口開きやすいね、もう産まれるよ」などかなりのスピード出産を示唆するものばかり。経産婦さんの対応もスマートで平常心という感じでした。しかも立会いなしのご様子です。

私はそのころ促進剤を使用し始めたころで「いいなぁ、私はこんなに分娩が進まないのに…泣」と、心折れる思いでいっぱいでした。

しかし、意外といきみに時間がかかっている雰囲気を察知。だんだんと「痛い!!痛い!!」という声が大きく聞こえるようにもなりました。なんだか苦労仲間が追加されたようで私は隣で密かに嬉しかったです。あぁやっぱりお隣さんも痛いんだな、私だけじゃなくて良かったと…。

後日、その経産婦さんと入院期間中におしゃべりをしていたら「私も2人めだから楽勝だと思っていたの。でもへその緒が2重に巻きついてて、(胎児が)降りてきにくかったみたいで。」と言っていました。

私には「経産婦=スムーズな分娩」という先入観がありましたし、実際途中までそうだったようですが、お隣でそんなトラブルが起きていたとは想像もできませんでした。やっぱりお産は何があるか分からないな、と気が引き締まる思いがしました。

1人じゃない、必ずゴールがある

私は、1番身近で私をサポートしてくれた夫と、適切な分娩管理を行ってくれた助産師さん方、大絶叫妊婦さん、お隣から聞こえる経産婦さんの「痛い…痛い…」という声に支えられ、長い長い陣痛と全力のいきみに順応できたと思っています。もちろん促進剤の使用を決定し投与指示を出したドクターにも支えられたと思っています。

夫がいてくれて1人じゃないと思えたこと、助産師さんの「みんな仲間だもんね」という心を支える素晴らしい声かけがあったこと、必ずゴールがあると自分を励ましつづけた自分の中の自分がいたこと、その全てが重要だったと思います。

陣痛が強く、いきみで汗だくになっているときは、とても「赤ちゃんも頑張っているんだ」とは心から思えなかったのが正直な感想です。

良く聞くように「産んだら全部忘れるよ」ということも私にはなかったです。今でもどんなに辛く痛く苦しかったか言葉にできます。忘れられないと思います。

それでも、不思議なご縁というか、チームのような一体感を感じながら出産ができて、私は本当に幸せだなぁと思いますし、このような何一つ過不足のない貴重な経験ができたことに心から感謝しています。

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