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妻ママブログ

妊娠・出産・育児を中心に書いています。2014年に入籍。2015年に妊娠&退職(看護師)。2016年5月に33歳で男児を出産しました。

肩甲難産というものを知ってしまい、恐怖に怯える

始まりは、妊婦健診でした質問

第12回妊婦健診で医師に、分娩の疑問を軽い気持ちでぶつけてみました。

私「先生、頭さえ出れば肩やお腹がでかくても、つっかえずちゃんと胎児は出るのでしょうか?」

ドクター「うーん、そうとは言えません。頭が出ても分娩が進行しない状況もあります。頭が出ても途中でひっかると、首が締まり赤ちゃんが死んでしまうこともあります。そうなったら、もう必死にあの手この手で出します。基本的に出てきた頭を子宮内に戻して、帝王切開に切り替えることはできません。お産は何があるか分かりませんからねぇ…。」

私「そうですか…」

会計待ちの間に

恐怖にさいなまれて「分娩 肩 つっかえる」とググりました。そこで初めて「肩甲難産」というものを知りました。同時に、ドクターが言っていた「あの手この手」の詳細もおぼろげに分かり、地獄…と思いました。

肩甲難産とは(日本産科婦人科学会誌を参照にまとめたもの)

  • 肩甲難産とは,児頭が娩出された後に,通常の軽い牽引で児の肩甲が娩出されない状態をいう.
  • 肩甲難産のリスク因子としては糖尿病母体の児,巨大児, 過期妊娠,母体肥満,高齢妊娠,分娩第2期の遷延,硬膜外麻酔,分娩第2期の急速遂娩術,とくに骨盤位牽出術,中位以上の吸引・鉗子分娩,クリステレル胎児圧出法などがあるが,正確にその発生を予知することはできない.
  • 児に分娩損傷が発生することもまた完全には予防できない.
  • 肩甲難産と診断されたら,それ以後は児の分娩損傷を回避するために,頭部の過度な牽引,頸部の過度な回転・捻転を避ける必要がある.まず,児の口腔・鼻腔の吸引を行って気道を確保する.次に,内診指をできるだけ腟内奥深く挿入して,臍帯の頸部巻絡,狭窄輪難産,胎児の頸部・胸部・腹部腫瘤,先天奇形などの存在の有無を確認する.さらに,後在肩甲が母体の仙骨岬部高くに引っ掛かっているか,仙骨の凹み以下にあるかを触診する.
  • 後在肩甲が仙骨岬部よりも上方にあれば,児頭を子宮内に返還して,緊急帝王切開を施行するというZavanelli 法などを必要とするが,そのような症例はきわめてまれである.
  • 児の後在肩甲は通常,母体仙骨の凹み以下にあるので,まず,産婦の両下肢を産婦自身か,あるいは二人の助手に把持させて,産婦の腹部の方向にできるだけ強く屈曲させる (McRoberts 体位)
  • 次に,十分な会陰切開を行う.また,助手が手掌で恥骨上から児の 前在肩甲を母体の後方又は後側方に圧排する.さらに,術者が児背の後方に手を挿入して, 前在肩甲あるいは後在肩甲を回旋させて,肩甲軸を骨盤前後径から斜径にもってくる (Woods 法)
  • これらによっても肩甲が娩出できなければ,児背が母体の左(右)側を向く場合には術者の左(右)手を児の後在肩甲の下に深く挿入して,示指で児の前腕前部を下に圧排しつつ, 手掌で児の後在前腕をすくって児の胸部前方に移動して腟外に娩出すれば,続いて後在肩甲が娩出され,躯幹が比較的容易に娩出できる(Schwartz 法)
  • しかしながら,このよ うな産科操作によって児に分娩麻痺が発生する危険性は増加する.

これを経時的に上辺だけなぞると…

  1. 肩甲難産の診断がつく
  2. すべての処置に対応できるよう、産科系医療者大集合
  3. 児の救命・損傷に対応できるよう、小児科医も配備
  4. 助手による妊婦の体位固定(マック・ロバートの体位)
  5. 激しい会陰・産道裂傷に備え、あらかじめ十分に切開
  6. 膣内に術者の両手を挿入し、胎児娩出を試みる。
私的に、もう5.6のインパクトが大きすぎます。

合併症

母体では、大量出血、高度産道・尿道裂傷、膀胱麻痺、子宮破裂など。

児では、骨折、神経損傷部位によっては運動神経などの麻痺、胎児機能不全、仮死もしくは死亡、虚血性脳疾患、脳内出血、重症脳性麻痺など。f:id:castella-tulip:20160420170702j:plain