「もし死んだらしてほしいことリスト」を作る
日本の妊産婦死亡率
厚労省の人口動態調査結果によると年間妊産婦死亡数(2013年)は36例、出産10万対の死亡率は3.4です。その背景や内訳などは以下の資料が見やすいです。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000096037.pdf
今はハイリスク妊婦でなくても
周産期は経過により、リスク判断が移行しやすいとされています。今日まで妊娠経過に異常が無いからといって、明日も異常がないとは誰にも言えません。
大切な人が急逝しても、家族は悲しむ暇がない
看護師をしていた時からつくづく思いますが、ご家族は患者さんを急になくしても気丈に振る舞わないといけない現状があります。心の整理をする暇は与えられないまま、様々な仕事がまっているのです。簡単にあげるだけでも
- 葬儀会社の決定と予算組
- お通夜や葬儀ならびに告別式の手配
- お坊さんの手配
- 弔問者への連絡や香典返し等の決定
- 生前のコミュニティ(職場など)への届出
- 死亡時の公的手続き
などは、順序立てながらスムーズに行わないといけません。
まずは情緒的遺言よりも、事務的な遺言が大切
お世話になった感謝や自分の気持ちを綴る遺言は、とりあえず優先度としては緊急のものではありません。家族の混乱や負担を軽減する為には、緊急かつ必須な情報の伝達がまずは大切です。
私の死んだらしてほしいことリスト
私には目立った財産は債権はないので、このようになりました(一部抜粋)。
- ◯◯(保険会社)から死亡保証金を受け取る手続き
- ◯◯カード解約&現金引出し(暗証番号◯◯◯◯)
- ◯◯の名義変更(夫婦共通の銀行口座など)
- ◯◯の定期購入ストップ(化粧品やサプリなど。電話番号と利用可能時間記載)
- 震災時に、持って逃げてほしいセットの在処(一定額の現金と貴金属をまとめてある)
その他にも携帯のパスコードをお互いに知らない場合は、分かるようにしておいた方が良いと思います。あと、どうしても伝えたい情緒的情報があれば、最低限のものを付記すると良いと思います。例えば、骨壷に◯◯を入れてほしい等の亜急のもの。
幸せの絶頂で死ぬ人もいることを忘れてはならない
妊娠・出産というおめでたい人生の出来事でありながら、いつどう生死の分れ目が出現するかは分かりません。もし自分に不幸がおきたら…と考えるのは縁起でもない事に思えるかもしれませんが、統計上その可能性があることは事実です。
「私が急に死んだら、夫はこういうことで困るかもしれない」という視点で、そのようなリストを作っておくのも妻の役割なのかもしれません。
衛生行政について分かりやすい刊行物の紹介
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